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インドネシアで業務拡大 欧州ホテル大手、来年めど100軒目標

記事の概要

欧州のホテル大手アコーホテルズがインドネシアでの業務を拡大する。同国に現在73軒のホテルを運営しているが、2015年までに100軒まで増やす方向。

同社幹部は、インドネシアでのホテル需要は旺盛で、特に地方都市では低中価格帯ホテルへのニーズが高く、同社の低価格ブランド「イビス」と中価格ブランド「メルキュール」を地方都市を中心に展開するとしている。

インドネシア中央統計局によると、2013年1~10月に同国を訪問した外国人は前年同期比8.4%増の713万人に上る。

元の記事を読む→ 【2014年01月01日:SankeiBiz

高まるビジネス需要

アコーホテルズは世界80ヶ国以上で展開しているホテルチェーンです。そのアコーがインドネシアでの業務を拡大するというニュースです。

アコーホテルズ

記事の中で地方都市で低中価格帯のホテル需要が高く、これを狙ってアコーの低中価格帯ブランドであるイビスとメルキュールを中心に出店するとあります。

これは間違いなくインドネシア人のビジネス需要によるものです。インドネシアは面積が世界第14位と大きく、島の数は世界一です。経済発展でビジネスが活発化し、出張に伴うホテルの需要が高まってきたということでしょう。

東南アジアのホテルは高い

イビスとメルキュールはすでにインドネシアに進出済みです。そこで両社のサイトで宿泊料を調べてみたのですが、ジャカルタ市内で1泊3,000~6,000円くらいでした。

僕が住むフィリピンも同じくらいかそれよりちょっと高いかくらいです。マレーシアも同じくらい、ベトナムはそれよりちょっと安かったと思います。

フィリピンの物価は物によって安い高いがありますが、平均すると日本の5分の1くらいです。ということは、3,000~6,000円というのは日本だと1泊15,000~30,000円ということになります。

正直なところ東南アジアのホテルは、バックパッカー向けの安宿は別として、総じて物価に比べてかなり割高だと感じます。なぜ割高なのか?マーケットがまだ大きくなくプレイヤーが少なく、競争原理が十分に働いてないからだと僕は思っています。

一気に安くなった中国のホテル

いきなり中国のホテルの話になりますが、かつては高かろう悪かろうでした。特に3つ星クラスがひどくて、古いわ、きたないわ、ネットはつながらないわ。とにかくとんでもなかったです。

ところが、改革開放で経済が活性化し、なにせ広い中国ですのでビジネスパーソンの出張が増えます。そんな時、確か2006年頃だったと思いますが、日本のビジネスホテルを真似た商務酒店と名乗るホテルチェーンが登場しました。

なにせ真似ることとスピードにかけてはピカイチの中国ですので、商務酒店を運営するチェーンが雨後の筍のように中国全土に広がり、ホテル間のサービスと価格の競争が一気に進みました。

その結果今では、日本の東横インやアパホテルと変わらないような、むしろちょっと広いくらいのビジネスホテルに、上海でも3,000円くらいから泊まれるようになりました。

フィリピンでも2012年にエアアジア系のTuneHotelsが進出しました。経済が活況を呈する東南アジアの国々。ビジネスホテルがどんどん増えて、サービスと価格の競争が広がることを期待したいです。